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新英語教育研究会神奈川支部HP

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エッセー:学校だからできること

■エッセー:学校だからできること

2008.11.27 XML ルター、学校へ行く(私立高の4年目その19):学校だからできること
 今日は持久走大会中止。2時間目からの短縮授業だったが2~6時間がフルに入っていたルターにとってはラッキーだった(テストまでの時間数があとわずかで困っていたので…)。
 昨日はバス停で体育のY先生と立ち話。Y先生は3校をかけもちで教えていらっしゃるが、他校の私学の女子校で、学年主任の方に要請されて、ダンスのグループ分けを担任に事前に見せて、仲の悪い生徒同士がいっしょにならないようにトラブルを避けるようにした、という話を教えてくださった。Y先生はトラブルが起こるのは当たり前、それも勉強だと考えており、社会に出たら気の合わない人ともどうにかやっていかなくてはならないのだから、学校だからこそ、いい体験になるという考えで、ルターも同感だった。しかし現実には、トラブルを嫌う保護者のみなさん(お母さんたち)から要望の電話が入るそうで、仕方なくそのようにしているらしい。Y先生は「いっしょにダンスして動いているうちに、好きではなかった相手の良いところが分かったりするものよね」とおっしゃっていたが、ルター自身も同じ体験がある。中学3年のときに同じクラスになったMさんのことを1学期はなんだか好きになれず、なんとなく反目しあっていた。ところが2学期になって、バレーボールをみんなでしているうちにうち解けるようになったのだった。物持ちの良いルターは卒業時に書いてもらった「サイン帳」を持っているので、そのMさんからのメッセージを以下に紹介したい。
「●●(ルターのこと)とは、3年のとき、1度しか同じクラスになれなかったね! それがすごくかなしいな! ●●は、明るくってたのしくって、やっぱり根っからのひょうきんなんだよ! ほめているのです! 1学期の頃、あたし、●●のこと、すごく誤解していたのです。同じクラスになったことなかったし、しゃべったことなかったから、すごくインケンに見えたのです。でも、それはひどいまちがいでした。ごめんなさいネ! 2学期から仲良くなって、みんなでバレーボールをよくしたネ! すごく楽しかった。今ではあのころにもどりたいなんて思います。(中略) 卒業してもそのひょうきんさを生かしてがんばってください! (後略)」
 すなおに気持ちを書いてくれたMさん、利発な少女でした。だからルターは張り合ってしまったのでしょう。こちらこそ、ごめんなさい。今でも彼女の表情を思い出すことが出来る。30年近く経ってこんな感慨を抱く機会の芽を先に摘んでしまう。それでいいのかな? 学校って、トラブル一杯であれやこれや試行錯誤しながら、ワサワサとやっていくからいいんじゃないのかな? 学校だからできることがある。勤務校の先生方はそういうこと分かっている方がたくさんいる。私もそのひとりでありたい。


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